【中国のことわざ】病入膏肓

【大紀元日本11月22日】【病入膏肓 bìng rù gāo huāng】病膏肓(こうこう)に入る。病気が重くなって良くなる見込みが全くない。転じて、悪癖や弊害などが手のつけられないほどになること。

春秋時代、晋の景公は重い病気にかかり、秦から名医の緩を呼んで診てもらうことになった。緩が到着する前に景公は夢を見た。その夢に、病魔が二人の子供になって現れ、その一人が、「緩は名医だから、きっと私たちをひどい目に遭わせるだろう。どこに逃げたらいいだろう」と言った。すると、もう一人が「薬の届かない肓(=横隔膜)の上、膏(=心臓)の下に逃げ隠れれば、名医でさえ私たちをどうすることもできないだろう」と言った。その後、緩が到着し、景公の病状を診察した後、「この病気は治すことができません。病魔が肓の上、膏の下に入っているので、処置なしです。針も届かず、薬も効きません。」と言った。景公は「さすが名医である」と言って、手厚く礼物を与えて、緩を帰国させた。その後、程なくして景公はこの世を去った。

出典:魯・左丘明《春秋左氏伝・成公十年》

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。