バングラディシュ:鳥インフルエンザ、初のヒト感染確認

【大紀元日本5月24日】バングラディシュ政府は5月23日に、同国では初めての鳥インフルエンザヒト感染症例を発表し、患者は16ヶ月の乳幼児(男)で、すでに回復したことを明らかにした。

バングラディシュ当局は、患者は首都・ダッカの貧困地区に生まれ、今年1月に鳥インフルエンザH5N1型ウイルスに感染したと診断されたが、5月22日に米国疾病管制センター鳥インフルエンザ実験室で初めて確認された。

バングラディシュ政府関係者サルディンハム氏は、「男児は1月に、高病原性鳥インフルエンザH5N1型ウイルスに感染したと診断されたが、5月22日に初めて米国疾病管制センターから、ヒト感染鳥インフルエンザ症例である連絡を受けた」と語った一方、「男児はすでに全快した」と明らかにした。

サルディンハム氏は、「国内の農場から鳥インフルエンザの情報をキャッチすれば、直ちに家禽および鶏卵類を処分する」と語り、バングラディシュ当局は疫病情報を完全に把握しコントロールしていることを示した。

2003年末より、鳥インフルエンザは世界各国で240人の命を奪った。専門家らは鳥インフルエンザのウイルスが人から人へ感染するものに変異する可能性が高いと懸念した。

これに対して、バングラディシュ政府関係者は、当局はすでに適切な安全措置を取り、全国各地の公立病院において、隔離病室を設け、新たなヒト感染鳥インフルエンザに対して、全力的に対処する構えだと示した。

バングラディシュ伝染病・疾病管制研究所のラマン所長は、「すべてが我々の制御下だ。我々はすでに医師を訓練し、病院も万が一のときに準備を整っている」と強調した。

バングラディシュは昨年2月にダッカ近郊で鳥インフルエンザ感染症例が初めて発見されたが、のち、状況が緩和された。今年1月、鳥インフルエンザが再び発生した際に勢いが強く、各地区に広がった。政府関係者によると、ピーク時に全国64県の内、約50の県で鳥インフルエンザ感染症例が発生したとし、100万羽の家禽が処分され、3月に入ってから状況が安定したという。

(翻訳/編集・余靜)
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