有毒粉ミルク事件、中国質検総局局長辞職

【大紀元日本9月23日】中国大陸で汚染粉ミルク事件発生後、被害は国内外に波及し、中国質検監督検験検疫総局(以下、中国質検総局)李長江局長への責任追及と辞職を求める声が高まった。9月22日、中国国務院は最終的に李局長の辞職を認めたことが明らかにした。情報筋によると、「三鹿ミルク事件」にかかわり、辞職した中国政府上層幹部は、中国質検総局局長が3人目になるという。

ネットのブログなどでは、怒れる大陸民衆の声を代弁するかのように、「中国質検総局局長・李長江氏の辞職を強く求めるや中国衛生部(厚生労働省にあたる)党組書記・高強氏の辞職を強く求める」書き込みが多く目立った。

河北省石家荘に本社を持つ「三鹿グループ」の粉ミルクに工業用化学品メラミンの使用発覚後、中国質検総局・李長江局長は同件の調査処理チームの副リーダーとしてかかわっていた。チームリーダは衛生部部長の陳竺氏だった。

新華ネットによると、中国国務院は22日に李局長の辞職に同意し、後任者は国務院副秘書長の王勇氏を任命したという。王勇氏は国務院副秘書長の役職を外してから就任する。

一方、河北省石家荘市の政府当局内も一部関係者が免職され人事異動が行われた。河北省委員会は9月22日、石家荘市委書記・常任委員・委員の呉顕国氏を免職し、後任者は車俊氏を任命した。艾文礼氏の承徳市委書記・常任委員から、石家荘市委員・常任委員・副書記として就任することに決定した。

李長江氏は1998年1月より翌年10月までは浙江省副省長を務め、1999年9月から税関総署副署長、国家出入国検験検疫局局長に赴任した。2001年4月に中国質検総局局長として務め、今年の3月までに国家質検総局党組書記を兼任した。李氏は中国共産党(中共)第16、17回の中央委員だった。

(翻訳/編集・余靜)