【台湾百景】台湾大学、エリートたちの巣立ち

【大紀元日本6月7日】[台湾で出会った何気ない光景を、写真と短い文章でエッセイ風にレポートします。題して【台湾百景】。どうぞ、気長にお付き合いください。]

外出のついでにふらりと立ち寄った台湾大学では、今日が卒業式でした。日本統治時代の1928年に創立された台北帝国大学をその前身とする台湾大学のキャンパスには、今も当時の赤レンガの校舎がいくつか残っており、名物の椰子並木と並んで、最高学府の自負を感じさせます。

旧総合図書館。1929年に建てられたもので、現在は2階が「校史館」になっている。(撮影=大江/大紀元、2009.6.7)

卒業式ということで、キャンパス内のあちこちで、ポーズをとって記念撮影をする光景が見られましたが、家族の付き添いがやたらと多いのが目につきました。本人のみならず家族の長年の苦労の甲斐あって、台湾一の超エリート校を卒業することになり、その晴れ姿を家族でお祝いしようということでしょう。親兄弟のみならず、おじさんやおばさんらしき人など総勢8人に取り囲まれて祝福を受けている卒業生もおり、さながら、一族の誇りを総出で祝っているといった感じでした。

新総合図書館前で記念撮影する卒業生たち(撮影=大江/大紀元、2009.6.7)

正門前で記念撮影する卒業生。「九十七学年度」とは民国97学年度、2008学年度のこと。(撮影=大江/大紀元、2009.6.7)

台湾大学は、ときどき用事があって訪れるのですが、台湾人だと思われる学生からいとも自然に英語が出てくるのには驚きます。当方が中国語に窮すると、(当方の英語のレベルも知らずに)流暢な英語に切り替えてきますし、手にしている教科書はやたらと英語が目立ちます。

日本のNo.1といわれる東大や京大ではどうなんでしょうか。

思いやりの気持ちで学生に接した傅斯年学長を記念して作られた「傅鐘」をバックに記念撮影する親子。赤い花を咲かせているのは「鳳凰木」(撮影=大江/大紀元、2009.6.7)

満開の「鳳凰木」の木。左斜め上の花を見上げたポーズで記念撮影していた学生が、卒業の時期に咲くので、台湾では「別れ」の花だと教えてくれた。(撮影=大江/大紀元、2009.6.7)

「鳳凰木」の花。この写真ではわかりづらいが、花の姿が鳳凰に似ていることからこの名がついたという。(撮影=大江/大紀元、2009.6.7)

(記者・大江)

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