韓国キリスト教団体記者会見、法輪功学習者の強制送還に反対

【大紀元日本7月28日】韓国キリスト教団体の事務総長・金魁鎬牧師は7月24日午後、国家人権委員会の前で記者会見を開き、韓国政府が難民申請の法輪功学習者を中国に強制送還していることについて、韓国政府の対応は国際難民法に違反していると非難し、現状の調査などを求めた。

韓国政府が最近、同国に在住し、難民認定を申請した中国籍の法輪功学習者32人に対し、その申請を認めないとし、一部の人を中国に強制送還すると決めた。7月1日にすでに強制送還した1人のほかに、近いうちに3人ほどを強制送還する予定。

金魁鎬牧師は、韓国の複数のキリスト教団体「キリスト教社会責任」「先進化市民行動」「避難所」などを代表して今回の記者会見に臨んだ。

金牧師は、「韓国政府は1995年に国連拷問禁止条約に参加した。たとえ、法輪功学習者を難民として認定しなくても、人道主義の観点から、彼らを第三国に移させたり、滞在許可を与えたりすることができるはずである」と主張した。

同牧師によると、7月1日に強制送還された法輪功学習者の呉さんは、帰国後に韓国の関係者と連絡すると約束したが、いまだに音信不通である。

同牧師は、すでに韓国法務部に対し、呉さんの今の状況を調査し、彼の安全を守るよう求めていると説明した。

金魁鎬牧師は記者会見の最後に、法輪功学習者の安全を守るために、上記のキリスト教団体はこれからも引き続き韓国政府に対し抗議と呼びかけを行っていく、と表明した。

記者会見終了後、同牧師は国家人権委員会に声明文を提出した。本件を調査し、その結果を公表するよう求める内容だという。

日本の法輪功関係者によると、法輪功は「真・善・忍」を中心理念とし、五式の簡単な気功動作がある佛家の気功修煉法である。1992年5月、創始者の李洪志先生が中国国内で伝授し始めた。法輪功の習得にあたって、口コミで完全無料で行うことや、まったく制約がなくすべて自由であるという。その著しい健康効果により、中国国内で瞬く間に広がりをみせ、弾圧前の中国政府の内部調査では、国内では約1億人の愛好者がいた。体制内の幹部と共産党員も多く含まれている。10年前の1999年、中国当局は法輪功を反政府の非合法組織であると定め、弾圧を始めた。数十万人の法輪功学習者は修煉を放棄しないため、強制労働収容所に監禁され、氏名が確認されているだけでも3千人以上が拷問により亡くなっているという。

これまでに、米国、豪州、カナダ、英国、ニュージーランド、ノルウェーなどの欧米諸国は法輪功学習者を難民として受け入れている。日本政府も難民申請する在日の学習者に対し、滞在許可を交付している。

(記者・洪梅、翻訳編集・叶子)

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