おから工事で橋にヒビ 補修は「ボンド」で=南京市

【大紀元日本12月18日】江蘇省南京市にある漢中門大橋が、改修工事後1年で、欄干に指がすっぽり入るほどのヒビが発見されたが、施工業者はボンドでそのヒビを補修した。「またもおから工事だった」とネット上で話題となっている。

南方日報の報道によると、市民から「橋にヒビが入っている」というクレームを受けた当局は、施工業者に調査を依頼、その結果、橋の欄干部分に30か所以上のヒビが発見された。中には、指がすっぽり入るほどのヒビも見つかった。ところが、施工業者は、人目を避けるように、夜、ボンドで補修したという。

あるエンジニアは、「これは熱膨張によるものではなく、橋の構造の問題。今後、大変な結果を招く可能性がある」と話している。

漢中門大橋は、07年から改修工事に入り、1年後の08年6月に完了した。総工事費用は、およそ5千万元(6億5千万円)。ヒビにボンドが塗布された事に対し、南京市建築委員会は、「これは建設会社が勝手にやったもので、景観を損なった。お詫びしたい」と発表した。

ネット上でも、橋のおから工事について政府や施工業者に批判のコメントが相次いでいる。「この橋は『糊弄』(糊で遊んだ)もので、まさに『糊弄』(適当にやってごまかした)だ」

「建築会社は人命を無視しており、橋のヒビも粘着剤でくっ付ける。良心のヒビは、何を持って修復するの?」という書き込みもあった。

「中国公路ネット」のデータによると、全国に34万基以上の橋があるが、その約半数は改修する必要がある。積載量を超過したトラックの走行や、政府による修復の遅れなどが原因で、橋の崩壊が頻発し、社会の安全を脅かすとして不安が広がっている。

(翻訳編集・小沢)
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