行方不明中の中国人権弁護士、英国「言論自由賞」受賞

中国の人権派弁護士・高智晟氏に対して24日、英国の出版団体「インデックス・オン・センサー」から2011年度の「言論自由賞」が授与された。同賞のなかの「法と活動」部門での受賞である。

 高智晟氏は現在、中国当局によって「行方不明」とされている。そのため本人はロンドンのロイヤル建築師学会での授賞式に出席できず、同氏の妻・耿和さんがテレビ電話を通じて代理で受賞した。

 耿和さんは2009年3月、2人の子を連れて米国へ脱出し、難民として保護された。今回の受賞によって夫の人権・自由への貢献が認められたことに感謝の意を表しながらも、耿和さんは夫の身を案じて「私と子供たちは毎日、心配と憂慮の中で過ごしています。なぜならば、中国の全ての『行方不明者』には残虐非道な拷問が待ち構えているからです。夫の今の境遇は、まさに中国の真実の人権状況そのものなのです」と語った。

 高智晟氏は中国の著名な弁護士である。医療事故や、土地の収用、労使紛糾、強制中絶などの訴訟案件では、常に社会的弱者の味方になって法的支援を提供し続けた。

 また、中国当局から弾圧を受けているキリスト教徒や法輪功学習者の弁護も引き受けてきた。2005年から3度にわたり、中国共産党最高指導部に公開嘆願書を提出し、法輪功弾圧の違法性と残虐性を訴え、その停止を求めた。

 中国当局はその直後、同氏の法律事務所を強制的に閉鎖し、2006年には「国家政権転覆扇動罪」で、執行猶予付きの3年間の懲役刑を下した。2009年2月からは、当局に何回も拉致や強制連行されることにより「行方不明」を繰り返していた。2010年4月、AP通信の取材を受け、「行方不明」の期間中に獄中で受けた残酷な拷問の実態を証言した。この取材を受けた直後、同氏は再び「行方不明」となり、現在に至っている。AP通信は高智晟氏との約束に基き、今年1月に同氏に加えられた拷問の実態を明かす報道を出した。

 ロンドンに本部を置く「インデックス・オン・センサー」は、言論の自由を促進させることで名が知られた英国の出版団体である。今年の言論自由賞は法律、報道、生活、新媒体の部門で計4つの賞を設けた。いずれも命の危険を顧みず人権・自由のために奮闘する世界各地の人々を励ますためのものという。

 一方、国連の「不法拘禁問題対応チーム」は28日、中国当局に対して、高智晟氏への監禁は国際法に違反しているとして非難し、同氏の釈放を促している。

(翻訳編集・叶子)

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