中国東北部、近年最大の砂嵐が発生 咳と頭痛症状の市民続出

【大紀元日本5月14日】中国東北部は12日、深刻な砂嵐に見舞われた。黒龍江省のハルビン市全体が暗くなり視界はおよそ100メートルとなった。室内にいても咳き込んだり頭痛を起こす人が続出した。中国当局によると、モンゴルで発生した砂嵐が広範囲にわたって黒龍江省に影響を与えたという。

東北地方のニュースサイト「東亜ネット」によると、黒龍江省の砂嵐は今春以来範囲と規模が最大で、チチハル、ハルビン、大慶などの各地の砂嵐が特に深刻である。

一方、東北部の吉林省長春市でも砂嵐が発生した。長春市の空気はひどく汚染され、5年来でもっとも深刻なものという。

ハルビン市民の張さんの話によると、目で見えているものがすべてぼんやりとしており、「空気中に土の臭いがして、鼻やのどがやられて咳き込むし、朝からずっと頭痛がしている」という。

また、別の市民楊さんによると、砂嵐は1日中が続いたため、マスクをしなければとても耐えられず、風が強かったことから室内でも寒く感じたという。春の季節としては近年最大級の砂嵐で、日常生活でも影響が出ているという。

東北師範大学自然災害研究所の張継権所長は、砂嵐は災害性の天気で、強風に伴い砂や小石、埃が大気中に浮遊しており、鼻や喉がやられ、気道及び肺に不調を訴える患者が増えると指摘した。

5月12日のハルビン市(ネット写真)

5月12日のハルビン市(ネット写真)

5月12日のハルビン市(ネット写真)

(記者・方暁、翻訳編集・余靜)

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