薄煕来、辞任申し出たのか 「状況を把握していない」と外交部

【大紀元日本2月22日】香港の中国人権民主化運動情報センターは21日、重慶市トップの薄熙来書記が20日に開かれた中国共産党政治局の会議で辞任を申し出たと伝えた。

中共政治局の同会議が20日で開催されるのは、ここ5年間でもっとも早いと香港紙アップルデイリーは指摘し、特に国外訪問中の習近平・副主席が22日に帰国するのを待たずに行われるのが不自然だと疑念を示した。

20日に同会議に参加した薄煕来氏は、王立軍・前重慶市公安局長が米領事館に駆け込んだ事件を理由に辞任を申し出たとされるが、辞任の承認は次の同会議の開催を待つ必要があるという。

この辞任説が瞬く間にインターネットを通じて広がった。同日午後、重慶市当局は、辞任説はウソであり、薄氏に対する根も葉もないデマであると発言した。薄氏は同日も職場に行っていると説明した。

一方、英BBC(中国語版)によれば、中国外交部(省)の洪磊報道官は同日の定例記者会見で薄煕来氏の辞任説について、「状況を把握していない」と言葉を濁した。

中国人権民主化運動情報センターはまた、薄氏の後任は湖南省の周強書記になる可能性があるとも伝えている。今秋の党大会で政治局常務委員への昇格を目指していた薄氏の今後の出方や中共内部の権力闘争の実態にいっそう注目が集まっている。

(翻訳編集・張凛音)
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