<赤龍解体記>(60)「臓器狩り」ネット検索解禁、中共権力闘争白熱化 BBC報道

【大紀元日本4月9日】薄煕来が解任されて以降、彼に関するさまざまなスキャンダルが次々と暴露されてきた。それに伴って、中国ネット上において情報封鎖と情報解禁の相反する現象が繰り返される。たとえば、これまで検索情報の中で封鎖された最高レベルの『転法輪』「神韻芸術団」「臓器狩り」など法輪功の真相を伝える情報が、中国の最大検索サイト「百度」では一時的に解禁され、検索可能となった。

BBCの報道によると、4月6日付マイクロブログ「微博」では、千件ほどの「生きたままの臓器狩り」が検出できた。そのほとんどが法輪功学習者の臓器狩りへの告訴に関係する内容であった。この未曾有の事例は中共指導部における権力闘争がより激烈化してきたからだと思われる。

BBCの報道によると、前重慶市副市長で公安局長であった王立軍が米領事館に亡命を求めた事件が発生後、中国のネット情勢が変わってきた、という。薄煕来が3月15日に解任されて以来、中国当局は解任した原因など関係する情報を一切示さないため、ネット上において薄煕来に関するうわさが飛び交うようになった。注目すべきは、ネット監視当局はこういった混乱した情勢を無視しているのである。

このほど、中国公安省は「クーデター」などのデマを伝播したとして、関係者千人ほどを拘束し、関連したサイトを規制違反として注意、処罰したうえ、情報を再度封鎖した。しかし、4月6日、「臓器狩り」など法輪関係の禁止された内容はまた検索できるようになった。

これに対し、ウェブサイト「博訊」が北京の情報筋の話を引用して伝えたところによると、いわゆるデマの取り締まりは、ちょうど胡錦濤が外国訪問中に発生したもので、つまり薄煕来の支持派が反撃したものだという。

このことについて、北京の政治学者陳子明氏は、これは中共指導部における権力闘争が表面化したものと見ている。

明慧ネットの報道によると、江沢民が法輪功への弾圧を実施した1999年7月に、中国における法輪功学習者はすでに1億人にも達した。法輪功学習者の家族や友人などを入れて考えると、この理不尽な迫害はほぼ中国のあらゆる家庭に被害を及ぼし、より残酷なのは法輪功学習者の器官を生きたままで摘出し売買することである。

2006年3月8日、ある駐日本の中国人記者がその「臓器狩り」の実態を大紀元に暴露した。中国の遼寧省瀋陽市に多数の法輪功学習者を監禁する場所があり、そこに監禁される学習者は臓器が摘出された後に殺されたと証言した。

同年の5月8日、カナダ元国会議員デービッド・キルガ―氏と人権派弁護士デービット・マタス氏が独立調査団を立ち上げ、中共の法輪功学習者の臓器狩り事情を調査しはじめた。厳密な調査と論証により、生きた法輪功学習の器官を摘出し売買する、いわゆる「地球上未曾有な罪悪」という指摘が事実だったと結論を得た。

 (翻訳編集・呈工)
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