300人による陳情書 朱镕基前首相は法輪功問題を指南か

【大紀元日本5月25日】不法に逮捕された法輪功学習者の釈放を求めて、河北省泊頭市付近の住民ら300人が陳情書を提出した出来事をめぐって、習近平副主席は朱镕基前総理に意見を求めたという。さらに上層部では「歴史を変える出来事になるかもしれない」との認識が広がっている。情報筋が大紀元に明かした。

不当に逮捕されたのは同市近郊に位置する村に住む村法輪功学習者の王小東さん。王さんは自宅から法輪功関連のDVDの箱が見つかったことから、法輪功の迫害にかかわる真相資料の作成に関与していると断定され、逮捕された。家に7歳の子どもと高齢の母親が残され、妹家族にも監視などの被害が及んだという。この出来事は住民の怒りを買い、各世帯の代表者が陳情書に拇印し、村役場も公印で事実関係を証明し、王さんの釈放を求めた。

陳情書は党中央政治局常務委員会で回覧され、弾圧にノーを突きつけられた委員らは住民の声に驚いたという。

情報筋によると、上層部にこの出来事の解決を望んでいる人が多く、習近平副主席と李克強副総理はそれぞれ、朱镕基元総理に指南を求めたという。朱は「中南海事件への対応が失敗だった。 李瑞環(全国政治協商会議の元議長)は法輪功の愛好者で、彼は法輪功を支持すると明確に態度を表明していた」と話したという。

1999年4月25日、法輪功学習者が政治の中枢である中南海を取り囲んだとされる事件が起こった。当時の江沢民主席はこれを口実に法輪功への弾圧に踏み切った。のちに、いわゆる「中南海事件」は罠だったことが分かった。

同情報筋は朱镕基と李瑞環が法輪功問題の早期解決を望んでいると分析した。

現在、政法委の管轄下にある同市公安局国保大隊が、住民に陳情書の原本提出と陳情書での拇印が不本意によるものだと認めるよう、強要しているという。しかし、ほとんどの住民は本心からの拇印だと拒否している。

同情報筋はこれまで政府が法輪功を誹謗中傷してきたが、この出来事は上層部に弾圧にはっきりとノーを突きつけ、「歴史を変える事件になるかもしれない」との認識が広まっているという。

(翻訳編集・高遠)
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