【食と健康】 桃の健康効果

【大紀元日本8月8日】

の薬用効果

桃は熱性の果物で、多く食べると体に熱が籠り、腹満や吹き出物を生じる可能性があります。桃は五行の分類では、肺と同様の性質を持ち、肺を補う効能があるので、肺が弱い体質の人は、多く食べれば良い効果があるとされています。果肉以外に、種子や花その他も生薬として使用されます。

桃の果肉の薬用効果

果肉は、砂糖漬けや蜂蜜漬けにして食べると、美容に効果があります。

桃仁の薬用効果

桃仁(とうにん)は、桃の種子の中の仁です。瘀血の除去、大腸を潤して通便の効果があり、瘀血による女性の月経不順や子宮筋腫、乾燥による高齢者の便秘症に有効です。婦人科でよく使われている桂枝茯苓丸の成分の一つです。

簡単な美容法

① 毎晩1粒の桃仁を口の中で噛み砕いて、蜂蜜を適量混ぜ合わせて手と顔に塗れば、皮膚の循環を改善し、シミを除去する効果があります。

② 桃仁をお粥の上澄みと混ぜて擂り潰してから、布で包んで絞り、この絞り汁を洗顔料とすれば、美容、美白の効果があります。

桃奴(とうぬ)の薬用効果

桃奴(秋に枝で萎び、翌年の春に採取した桃)も生薬です。桃奴は「殺百鬼精物」の効果があると古書に記されており、つまり鬼や化け物を体から追い出すことができます。

桃花の薬用効果

桃の花は大便と小便を通し、便秘や水腫、尿路結石に効果があります。

桃葉・樹皮・根皮の薬用効果

桃葉は風邪による筋肉痛、頭痛や急性胃腸炎による嘔吐、腹痛に効果があります。皮膚病には葉を擂り潰して、その汁を塗ります。桃の樹皮と根皮は、胃の熱や腹痛、黄疸、鬼邪、咽喉痛、健忘症、口内炎、
痔などに効果があります。使用法は樹皮か根皮の適量を煎じて飲みます。

 桃膠の薬用効果

桃膠(とうきょう)は桃の木の樹脂であり、修煉者は仙薬として使用し、加工して服用すれば、食事をしなくてもお腹が空かなくなり、体が軽くなる効果があります。生薬として尿路結石、尿血に有効です。

 附・桃符(とうふ)

中国の正月に門に掲げる魔除の札、桃の木の板に百鬼を統率する神荼(しんと)、郁壘(うつるい)という二神の像や文字を書いたものです。

薬として使う場合、鬼邪を追い出し、胸中の鬱熱を取り除く効果があります。

(利雪珍)