周永康前政治局常務委員の調査で特別チーム 習主席に直接報告か=香港紙

【大紀元日本10月22日】習近平国家主席は周永康前政治局常務委員の汚職問題を調査する特別チームを立ち上げた。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは21日、警察当局と共産党中央紀律検査委員会(中紀委)などの関係者の話として報じた。

それによると、今回の特別チームは幹部の汚職問題を取り締まる中紀委が取り仕切るのではなく、北京市公安局長兼公安部副部長の傅政華氏が責任者に任命され、習主席に直接、調査状況を報告する。

これまで汚職疑惑の幹部は中紀委によって規定の時間、規定の場所(双規)に拘束され、関連する問題を説明した後、警察当局に身柄を移送される。しかし、双規中の幹部が拷問で死亡するなど、中紀委の調査手法と能力を問題視する声が高まっている。そのため、習主席は今回の調査を捜査のプロである警察当局に任せたという。

また、中紀委を飛び越えての調査は周氏問題の重大さと、習主席の調査への高い関心を意味するものでもあると、同紙は分析した。



さらに、警察当局が調査を取り仕切ることによって、周氏の問題が広範囲にわたって調査されるとの見方も出ている。

周氏に関して、香港政論誌「前哨」10月号は指導部の核心人物に近い情報筋の話として、8月27日に開かれた党中央政治局の会議で周氏の規律違反調査の合意がなされたと報じた。





(翻訳編集・高遠)
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