香港民主化デモ発生1カ月、1万人集会で傘儀式

【大紀元日本10月29日】長官選挙制度民主化を求める学生ら民主派の占拠デモが1カ月を迎えた28日の夕方、占拠現場の一つ、金鐘地区(アドミラルティ)の香港政府本部庁舎付近の市民広場で、学生や市民およそ1万人が集まり、記念集会を開いた。

午後5時57分、デモ初日に警察が一発目の催涙弾を発射射したこの時刻に合わせ、全員が当時では催涙弾を遮る「武器」で、いまやこの民主化デモのシンボルになった傘を差し、受けた87発の催涙弾にちなんで87秒間の黙とうを実施した。

この儀式は、市内他の2カ所の占拠現場でも同時に行われた。

大物女優で歌手のデニー・イップ(葉徳嫻)も集会に参加し、歌を披露するなど学生ら民主派を激励した。

この日、学生団体は香港政府政務司トップ林鄭月娥氏宛ての公開状で、二回目の対話実施を求め、次の訴求を提示した。▼香港政府は、中国全人代に対し、民主派出馬不可能である長官選挙新制度案の撤回を要求▼香港政府は、一般有権者が長官選挙の立候補者を指名、選挙できるための作業スケジュール等を制定▼香港政府が上記二点に対応できない場合、学生側と中国政府の李克強総理との直接対話を要求。

21日夜に開かれた一回目の対話では、学生側の訴求に対し、香港政府側は「中国政府に報告する」と応対するに留まり、実質的な結果を得られなかった。そのため、学生側はその後も占拠を続いている。

(記者・林怡、邵林 翻訳編集・叶子)
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