香港市民、共産党を敵視 サッカー試合でも「国家」にブーイング

ワシントン・ポストは、「香港市民は中国共産党の統制に苛立ち、大勢の中国人がもともと混みあう都市に入ってくるなどの文句を言っている」と報道した。こういったマイナス面の気持ちがサッカー試合の時にも顕著に表れた。

今夏、ワールドカップ予選で香港はブータンやモルディブとの試合中、香港サポーターは流れる中国国歌にブーイングし、「ここは香港だ(中国ではない)」などと叫んだ。FIFA(国際サッカー連盟)は、香港チームを代表する歌として中国国歌である「義勇軍進行曲」を流すことを決定した。

9月8日、香港で2018年サッカーワールドカップ・アジア地区予選の香港代表対カタール代表の試合が行われた。そこでまた香港サポーターがブーイングし、ゴミを投げ入れる騒ぎが起きた。FIFAは10月5日、香港サッカー協会に5千フラン(約61万円)の罰金を科すとともに、ふたたび騒ぎが起きた場合、さらに重く処罰すると警告した。

▶ 続きを読む
関連記事
宏福苑火災の発生後、警報システムや工事監督の在り方を問う声が強まっている。しかし、独立調査を求めた学生の拘束や大学内掲示の封鎖など、市民社会の活動に対する制限も目立ち始めた。火災対応を通じて、香港の統治や言論環境に変化が見られる
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
物議を醸している英ロンドンにある中共の「メガ大使館」計画が、3度目の延期となった。イギリス政府は12月2日、この計画の審査期限を来年1月20日まで延長すると発表し、国家安全保障上の懸念が一段と高まっていることを理由に挙げた
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
米下院が社会主義体制の弊害を非難する中、中国共産党からの離脱「三退」は4億5500万人を突破。宗教弾圧や権力集中への国際的懸念が強まる一方、中国社会では静かな体制離れが広がっている