米国の法輪功のパレードに参加する李軍さんと王晶さん(李軍さん提供)
迫害と修練

法輪功とは何か 受賞歴ある元テレビディレクターの半生から(3)

この記事は、法輪功とは何か 受賞歴ある元テレビディレクターの半生から(1)法輪功とは何か 受賞歴ある元テレビディレクターの半生から(2)のつづきです。


 引き裂かれた家をもう一度縫い合わせる

2002年9月、満期になり出所した李軍さんは心身ともにひどく衰弱していた。妻の王晶さんは「夫はよく悪夢を見ていた。何も聞かなくても労動教養所でどれほど酷い目に遭遇したか想像できた」と語る。

しばらくして職場に復帰したものの、担当していた仕事はなくなり、月収は2000元あまり(約4万円)に減った。南京市知事からも高く評価されていた局の名記者からの失墜だった。

「人生のどん底に落ちた。江沢民が指示した法輪功迫害の3大方針『名誉上において汚して、経済上において崩壊させ、肉体上において消滅させる』というによって、私の安らかな生活は壊れてしまった」。

 真実、善良、寛大で自分を取り戻す

李軍さんは法輪功の真・善・忍の心性基準によって自分を律し、迫害による恐怖の影をすこしずつ消し去った。それにつれて身体も健康的になり、息子の陽陽をつれて家族旅行できるまで回復した。

2006年、李軍さんは企業宣伝ビデオ制作の会社「南京匯鼎メディア有限会社」を設立した。設立3年で年商は1千万元(約2億円)近くに達し、南京市において同業トップとなった。顧客満足度は100%に達した。

会社経営を始めてから数年経つと公安などの監視が少し緩くなってきた。しかし、共産党体制下の中国では信条の自由がないため、李軍さんは海外亡命を考え始めた。

2014年1月、李軍さん夫婦は、先に米国留学していた中学生の息子に会うため、米国ビザを取得。そのままアメリカ亡命を試みた。空港の出国検査で李軍さんは10数分間止められたが、出国できた。李軍さんは後に「私たちにとってあの10数分間はとても長かった」と述べた。

 自由のない中国から、自由のあるアメリカへ

4月25日、李軍さん夫婦は1999年4月25日の北京1万人陳情を記念するためのパレードに参加した。

王晶さんは李軍さん以外の多くの法輪功学習者と話した。中国では、違法と指定されている法輪功の学習者との交流は困難で、あまり会ったことはなかった。

真実、善良、寛容をつとめて修めている法輪功の姿に、王さんは感動した。「私が出会った学習者は、どんな時でも相手のために考えていた」。無神論により道徳観の崩れた中国では、いがみ合いや真実の歪曲、嘘のまん延、責任転嫁など、人間関係はすさんでいた。王さんは、その違いに驚いた。

アメリカへ渡って1年あまり、王晶さんは夫が残酷な迫害に置かれても修煉を止めず、「法輪大法は私の命の一部」と言ったわけが、王さんも理解することができた。

「中国共産党が起こしてきた数多くの政治運動に、中国人は恐怖を覚えて、生き残るために自らを欺き、家族を裏切ることさえしている。法輪功学習者は中国人の曲がった背骨を真っ直ぐに治した。彼らは中国の良心で、中華民族の未来の希望だ」

最後に李軍さんは語る。「わが家の受難は、法輪功迫害の残酷さの一部分にすぎない。江沢民を法のもとで制裁してこそ、はじめてこの迫害を停止させることができる。今、世界中に広まった江沢民告訴は、彼のすべての罪を清算するための引き金だ」

(翻訳・陳明香、編集・日路志摩)

(おわり)

 

 編集者注

法輪功は1992年、中国吉林省で李洪志氏が伝えた気功修煉法。「真・善・忍」で己を律することを教えた。多くの人が健康増進、ストレスからの解放、精神的な向上を実感して、人気を博した。中国政府の統計で、1999年までに1億人が学んでいた。

当時の江沢民・中国国家主席は1999年、党員数を圧倒した法輪功の勢力を恐れ、弾圧を始めた。国際人権団体フリーダム・ハウスによると、迫害で数十万人が強制労働を受け、拷問で数千人が死亡したという。

2015年5月、法輪功迫害を主導した江沢民元主席を反人道罪などで告訴する運動が全世界ではじまった。2016年5月までに中国国内の告訴人は25万人に達し、アジア地区だけでも、告発状に署名した人は123万人を超えた。

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