社説

海外で中国共産党に従い悪事を働く者 捜査からは逃れられない

ここ数年、世界各地に中国共産党の命令に従ってむやみに妨害活動を展開する在外中国人の団体が多く現れました。中国共産党が対外統一戦線を浸透させることによる動きと考えられます。

その団体は、中国国旗と横断幕を掲げて、オリンピック聖火を迎えたり、中国共産党の指導者の来訪を歓迎したり、中国共産党が好まない法輪功のような組織を攻撃したりしています。この行為の多くは、中国領事館が愛国心の名目で働きかけたもので、団体は金銭を受け取っています。

18年来、中国共産党の残酷な迫害に対して、法輪功の組織はずっと平和な手段で対応しています。ここ数年、西側諸国でも法輪功学習者に対する暴力事件が起きています。また、神韻芸術団の世界巡回公演も中国領事館による妨害を受けています。

2017年4月15日、神韻芸術団の舞台が公演されるスペインのバルセロナのリセウ大劇場では、中国領事館の指図を受けた10数人が、劇場前で、中国共産党の横断幕を掲げて公演を妨害しようとしました。現地の中国系教師に妨害活動に参加させるため、中国領事館が出した報酬は、1時間30ユーロ(約3600円)と言われています。

ベルギーのブリュッセルで2014年3月、中国・習近平国家主席の来訪に合わせて、神韻芸術団の広告を、中国国旗とベルギー国旗で隠そうとしている中国系市民(GEORGES GOBET/AFP/Getty Images)

 

法輪功の組織と「敵対」する活動の裏には、すべて中国共産党がコントロールしていることを、各国の政府は知っており、これらの在外中国人による団体の動きを警戒しています。

100年前、共産主義は西洋社会で「赤い災禍」が燃え上がり、自由社会は今だに当時の恐怖を忘れることはできません。100年後の今、出所のはっきりしない団体がニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、パリ、台北などに現れて、中国共産党の命令を受けて社会の秩序を乱し、他の組織の合法的なイベントを妨害しています。このような出来事を各国の情報当局は注視しています。

彼らはどこの人、どんな背景、どんな由来、どんな在留資格、どんな犯罪記録があるのか。国家安全に関わるため、各国政府は彼らをずっと調べ、ファイリングしています。米国をはじめ、現在、多くの国は移民政策を引き締めています。いったん情報当局にマークされたら、移民申請をする時、妨害活動に参加したことは、とても不利になります。厳しくは、禁錮刑や、強制送還されることもありえます。

(つづく)

(大紀元編集部)

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