バルセロナでカタルーニャ独立反対デモ、警察当局「35万人参加」

[バルセロナ 8日 ロイター] – スペイン北東部カタルーニャ自治州の州都であるバルセロナで8日、カタルーニャのスペインからの独立に反対する大規模なデモが行われ、地元警察によると35万人が参加した。

参加者はスペイン国旗やカタルーニャ州旗を振ったり、「カタルーニャはスペインだ」、「一緒ならわれわれはより強くなる」と書かれた横断幕を掲げた。

カタルーニャ州自治政府は1日に行われた住民投票の最終結果を公表、スペインからの独立への賛成は90.18%となった。反対は7.83%だった。投票総数は230万人近くで、選挙登録人の43%程度だった。

反独立デモにはカタルーニャ州の住民だけでなく、スペインの他の地域の住民も参加。1カ月前には100万人が、独立を支持するデモをバルセロナで行っており、カタルーニャ州の独立の是非を巡り深刻な分裂状態に陥っていることが浮き彫りになった。

カタルーニャ自治州のプチデモン首相は10日午後6時(1600GMT=日本時間11日午前1時00分)に州議会で「現在の政治情勢」について演説する。独立宣言を議会に求めるのではないかとの憶測が出ている。

一方、スペインのラホイ首相は7日、カタルーニャ自治州が独立を宣言すれば、同州の自治権を停止するだけでなく、同州政府を排除し、新たな選挙を実施することも辞さないと述べた。

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