カタルーニャ前州首相、スペイン高裁の出頭命令に応じず

[マドリード 1日 ロイター] – スペインの高等裁判所がプチデモン前カタルーニャ自治州首相に対して証言のために出頭を求めたが、プチデモン氏は滞在先のベルギーから証言する意向だ。プチデモン氏の弁護士、ポール・ベカルト氏が明らかにした。

出頭しなかった場合、逮捕状が発行される可能性がある。逮捕状が発行されればプチデモン氏は中央政府による12月21日の州議会選挙に立候補できない。

ベカルト氏は、プチデモン氏に対する逮捕状は今のところ出ていないと述べた。

カタルーニャ自治州議会は10月27日、独立宣言決議を賛成多数で可決。数時間後に中央政府のラホイ首相はプチデモン氏と州幹部らを解任した。州議会の本会議では、独立反対派議員の大半が投票前に議場を退席していた。またスペイン司法当局は独立宣言を違法とみなしている。

プチデモン氏と州の元幹部らは週末にベルギーへ渡り、弁護士を雇った。

スペインの高等裁判所はプチデモン氏と13人の元幹部に対し、反逆と治安妨害、背任容疑で出頭命令を出した。スペインの裁判所で2日と3日に証言するための召喚だ。証言後裁判官は、召喚された14人が捜査まで拘束されるべきかどうかを判断する。数年間かかることもあり、裁判となる可能性もある。

ベカルト氏は「プチデモン氏はマドリードへ行かない。彼がベルギーにいる状態で尋問することを提案する。それは可能だ」とし、国外で証言することを承認する法規定があると述べた。

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