サウジの王族ら、財産放棄条件とする釈放に大半が同意=皇太子

[ドバイ 24日 ロイター] – サウジアラビア当局が汚職容疑で拘束したおよそ200人の王族や実業家について、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は財産放棄と引き換えに釈放することに大半が同意していると明らかにした。

ムハンマド氏は米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで「われわれが保有するファイルを見せたとたんに約95%が(現金や企業の株式を国庫に納めることに)応じる」と語った。

不正に蓄えられた財産のうち、最終的に1000億ドル前後がこうした取引により回収されるとの見通しを改めて示した。

また「約1%は潔白であることを証明し訴えが取り下げられ、4%程度が汚職を否認し法廷で争う意向を示している」と明らかにした。

捜査の過程で国内で2000超の銀行口座が凍結され、経済に悪影響が及びかねないとの懸念が出ているが、ムハンマド氏は専門家を起用し企業破綻が生じないよう注意を払っていると説明した。

ムハンマド氏は自らの権力を強める目的でに王族らを拘束したのではないかとの見方については、拘束されている有力者は以前から同氏と改革に対し忠誠を表明していると指摘し否定した。

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