米国、テロ対策でパキスタン非難 援助と引き換えに対策強化要求

[ワシントン/イスラマバード 2日 ロイター] – 米政府は2日、テロとの戦いで裏表のある行動を取っているとしてパキスタンを非難し、米国からの援助を引き続き期待するならテロ対策を強化する必要があると警告した。

ホワイトハウスのサンダース報道官は記者団に対し、「パキスタンはテロを阻止するためにさらなる措置を取ることができる。われわれはパキスタンにそれを求める」と述べた。

ホワイトハウスは数日中にパキスタンへの圧力を強める措置を発表する公算が大きいとしている。

これより先、ヘイリー米国連大使は国連で、米政府がパキスタンに対する2億5500万ドルの援助を保留する意向であることを明らかにした。

大使は「パキスタンは何年にもわたり裏表のある行動を取ってきた」とし、「時に米国に協力する一方、アフガニスタンで米軍部隊を攻撃するテロリストに隠れ場所を提供している」と非難。「現在の米政権にとって、こうしたゲームは容認できるものではない。われわれはテロとの戦いでパキスタンからはるかに多くの協力を期待する」と述べた。

パキスタンを巡っては、トランプ大統領が1日、米国は「愚かにも」過去15年間に330億ドルを超える援助をパキスタンに提供しながら、報いに得たのは「うそと偽りばかりだ」とツイッターに投稿していた。

これを受けてパキスタンの政府および軍当局者は2日、同国駐在の米国大使を呼び出し、トランプ大統領のコメントについて説明を求めた。

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