イメージ画像。中国安徽省の病院。写真は2014年に撮影されたもの( TR/AFP/GettyImages)

米中貿易戦 中国市民が歓迎「トランプ氏、信頼できる」

中国の貿易政策転換に対する米国の圧力が高まる中、中国政府は先月、すべての輸入がん治療薬に対する関税を撤廃すると発表した。中国国務院は4月12日に決定を発表し、5月1日から施行される。この決定に中国のネットユーザーから歓迎する声が上がっている。

中国政府の報道は、抗がん剤の関税撤廃は米中貿易摩擦問題と関係ないと否定したが、このタイミングでの発表は米の圧力によるものだとみられている。

中国の輸入医薬品の実質関税率は現在、約5%~6%。中国の抗がん剤市場規模は約1400億元(1元=約17円)、輸入品は約3分の1に当たる約400億元。

中国国立がんセンターの資料によると、毎年のがん新規患者は429万人に達している。世界のがん新規患者は1400万人であり、その3分の1を占めている。

がん患者の5年生存率は欧米の70%を下回る30%の低水準にとどまっている。1日平均7500人、年間280万人ががんで死亡している。

中国では、効果のある抗がん剤はほぼ輸入品で、他国と比べて値段が高い。

アメリカで10.3ドルの抗がん剤・ゲフィチニブは、中国では500元、約78.5ドルで販売されている。高額な治療費はがん患者の生計を圧迫している。

関税のほか、中国政府は、輸入抗がん剤に高い付加価値税率を課し、消費者の負担増となっている。欧州医薬品連盟(EPA)の2014年の調査によると、中国は医薬品に17%の付加価値税を課しているのに対し、欧州諸国の平均では8.8%。

「がんと診断されたら、これまでの人生を一瞬にして台無しにしてしまう」とポータルサイト網易4月8日に掲載された調査記事は述べた。

4月29日、重慶市のある父親は小児がんにかかった7歳の息子を歩道橋から投げ落とした。走行中の車にひかれ、男の子は即死した。父親は治療費を工面できず、将来を悲観していたと報じられた。

抗がん剤の関税撤廃を受け、中国のSNSのタイムラインは関連報道で埋まった。今月初め、中国のインターネットで、米中貿易戦を歓迎する記事が人気を博している。記事の中でこう書かれている。

「海外の中国製品はどれも安い。中国で販売されている海外製品はどれも高い。その差額は誰に吸い取られたのか、言うまでもなく中国政府。150万元のTシャツは50万元の値段で米国に販売されたとする。中国はその50万元でアメ車を購入し、関税を課したあと、国内消費者に200万元で販売する。中国当局はこうやってもうけている」

「こういう計算高さにおいて、アメリカ人は中国人に勝てない」

「しかし、当局は対外貿易で稼いだ巨額の資金を軍事費、国内治安維持費、対外プロバガンダなどに注ぎ込み、市民は恵んでいない。教育支出対一般財政支出比では、中国はウガンダよりも低い。すべての国民をカバーする健康保険のない国はすでに少ないが、中国はその一つだ。乳幼児の予防接種は外国ではほぼ無料だが、中国では有料だ」

「この貿易戦で、米政府と中国市民にとって中国共産党利益集団は共通の敵となった」

トランプ大統領は今まで中国で、Trumpの音訳「特朗普」と呼ばれていたが、最近、呼び方は「特靠譜」(とても信頼できる方)に変えられた。

          (翻訳編集・李沐恩)

 

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