マレーシア警察、1MDB巡る汚職疑惑捜査で現金2860万ドル押収

[クアラルンプール 25日 ロイター] – マレーシア警察は25日、ナジブ前首相が創設した政府系ファンド「1MDB」を巡る汚職疑惑捜査で、関係先とみられるアパートなどから1億1400万リンギ(2860万ドル)相当の現金と高級ハンドバッグ400個以上を押収したと発表した。

警察幹部によると、ナジブ氏の自宅や2人の子供が保有するアパート、多数の関係先の捜索を今月18日以降に実施。現金は空き家となっているアパートにあった35個のバッグの中から見つかった。26種類の通貨で構成され、リンギとシンガポールドルが最も多かったという。警察幹部は、このアパートはナジブ氏や親族の所有ではないと述べたが、所有者の氏名は明らかにしなかった。

このアパートではハンドバッグが入った箱284個も見つかった。ナジブ氏の娘の自宅からはさらに150個のハンドバッグを押収。

一方、ナジブ氏の自宅では50万リンギが現地通貨で見つかったという。

ナジブ氏は今月9日に行われた総選挙で敗北し、退陣。マハティール新政権によって海外渡航を禁止されている。新政権は1MDBに絡む数十億ドルの資金流用について捜査を命じた。

ナジブ氏は24日、汚職防止委員会(MACC)に再び出頭し、1MDBの元子会社から自身の口座に1060万ドルが送金された件について説明を行った。聴取はこの日で終了した。

ナジブ氏は一貫して、不正を否定している。

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