米中、報復関税でエスカレートなら話し合いつかなくなる=麻生財務相

[東京 6日 ロイター] – 麻生太郎財務相は6日の閣議後会見で、米トランプ政権が対中制裁関税を予定通り6日午後(日本時間)発動すると表明するなど米中貿易摩擦が激化している点について「世界経済の1番と2番と話し合いだから、いろいろ影響は出る」と指摘。「報復関税でエスカートすると話し合いがつかなくなる」と懸念を表明し、「しばらく見守っていかないといけない」と強調した。

<日米通商交渉、「米側が前に進む段階にない感じ」>

茂木敏充経済財政・再生相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表による日米通商交渉の開催時期について、国会の会期が7月22日に延長される前の時期は「7月に開こうとしていた」が、「詳しく知らない」と述べた。米側が提出してくる資料が「3カ月前と同じものだった。(米国側に)スタッフがまだそろっていないこともあり、米国側が(交渉が)前に進む段階にない感じがする」とコメントした。

▶ 続きを読む
関連記事
台北101を見下ろす中国軍ドローン。 中国軍「ここまで来ている」? 実際に使われたのは、台湾側が公開している固定カメラ映像
今回の防衛予算計画について、日本の小泉進次郎防衛大臣は強い口調で説明した。 小泉進次郎防衛大臣「日本を取り巻く […]
トランプ米大統領:「諸君が想像する通り、我々は非常に困難な問題をいくつか抱えている。ネタニヤフ首相はおそらく、 […]
中国共産党軍は台湾周辺で大規模軍事演習「正義使命-2025」を実施し、30日、台湾海峡周辺海域に向けてロケット弾27発を発射した。
ロシアはウクライナによるプーチン大統領別邸への攻撃を主張し、和平交渉の立場を再検討すると表明。対するゼレンスキー氏は捏造だと反論した。トランプ次期米大統領が仲裁に動く中、領土や安全保障を巡る火種が燻っている