戦没米兵の遺骨、最初の約50柱について2週間以内の返還に期待=高官

[ワシントン 17日 ロイター] – 米政府は、1950年代の朝鮮戦争で死亡した米兵の遺骨に関して、北朝鮮側がまず50柱程度を2週間以内に米国に引き渡すことを望んでいる。米国防省高官が17日、匿名を条件に明らかにした。

6月の米朝首脳会談の後、トランプ米大統領は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が朝鮮戦争の戦没米兵の遺骨返還を約束したと明らかにした。

先の高官によると、今月15日と16日に米朝当局者が南北軍事境界線にある板門店で遺骨返還を巡り協議したが、返還の時期や何体分の遺骨を引き渡すかはまだ決まっていないという。

米朝の協議は当初12日に予定されていたが、北朝鮮側が姿を現さなかったため実現しなかった。米国防省の高官はこのことについて、「遺骨返還プロセスの開始に時間がかかり、容易には進まない見込みであることを示している」との見方を示した。

国防総省は公式のコメントを差し控えたが、16日の協議について「すでに(北朝鮮で)収集された遺骨の引き渡しと(北朝鮮での)遺骨収集活動の再開に関して協力を継続するためのものだった」と説明した。

朝鮮戦争では約7700人の米兵の遺骨が行方不明となっている。

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