トランプ氏、大統領選で違法な監視受けたと主張 根拠は示さず

[22日 ロイター] – トランプ米大統領は22日、2016年の米大統領選でトランプ陣営の顧問を務めたカーター・ペイジ氏とロシアのつながりを示す文書を米連邦捜査局(FBI)が公表したことを受け、文書は米当局がトランプ陣営に違法な監視を行っていたことを示すものだと主張した。根拠は明らかにしなかった。

ロシアによる米大統領選介入疑惑の捜査でFBIと米司法省が裁判所を欺いたとも主張したが、詳細には触れなかった。

FBIは21日、捜査の一環で2016年にペイジ氏の監視許可を裁判所に求めた際の詳細などに関する文書を公表した。文書では「FBIはペイジ氏がロシア政府と連携していると考えている」とし、「ペイジ氏はロシアの情報員など政府当局者との間で関係を確立した」などと指摘している。

トランプ氏はツイッターに「不誠実なヒラリー・クリントン氏と民主党全国委員会の政治的な利益のためにトランプ陣営に対する違法な監視が行われたようにますます見える」と投稿した。

また、FBIの文書は「司法省とFBIが裁判所を欺いたことをほぼ間違いなく裏付けるものだ。不正な魔女狩りだ」と主張した。

ホワイトハウス報道官はトランプ大統領のコメントについて、同氏の弁護士に問い合わせるよう求めた。トランプ氏の弁護士を務めるルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長はコメントの要請に返答していない。

ペイジ氏はCNNで22日、外国勢力の代理人を務めたことは一度もないと述べ、FBIの文書は自身とロシアの関係を誇張していると主張した。

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