米国務省、イラン担当特別代表にフック政策企画局長を任命

[ワシントン 16日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は16日、同省のブライアン・フック政策企画局長をイラン担当の特別代表に任命した。米国はトランプ大統領が5月に表明したイラン核合意からの離脱に伴い、対イラン制裁の再開を準備している。

ポンペオ長官は会見で、フック氏は新設された「イラン行動グループ」の責任者として、イランへ圧力をかけるため国務省と協力していくと説明した。フック氏はこれまでも、同省の交渉担当者としてイランへの厳しい対応を要求してきたほか、欧州やアジア諸国に米国の経済制裁を支持するよう説得してきた。

ポンペオ長官は「イラン行動グループは、国務省のイラン関連の活動に関してあらゆる観点から監督、レビュー、協力を行い、直接わたしに報告する」と説明。「われわれはイラン政権の行動を変えるための政府全体の努力にコミットしており、イラン行動グループは国務省が他の省庁と引き続き緊密に連携することを保証することになる」と述べた。

フック氏はティラーソン前国務長官に対し助言を行っていたほか、 ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)がジョージ・W・ブッシュ政権時代に国連大使を務めていた際には対イラン制裁に関してボルトン氏と協働した。ブッシュ政権では国務次官補を務めた。

関連記事
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。
フランスで、中国共産党の海外警察組織が反体制者を中国へ強制送還しようとする事件が発生した。 駐仏中国大使館の職 […]