米民主党オルーク氏とトランプ大統領、メキシコ国境の町で舌戦

[エルパソ(米テキサス州) 11日 ロイター] – 2020年の米大統領選への出馬を検討している民主党のベト・オルーク元下院議員とトランプ大統領は11日、メキシコと国境を接するテキサス州エルパソで演説し、国境での壁の建設を巡り舌戦を繰り広げた。

地元エルパソの集会で演説したオルーク氏は、トランプ大統領が移民について「誤った恐怖」をあおっているとし「(エルパソは)米国で最も安全な場所の一つだ」と主張した。

会場に詰め掛けた数千の支持者の多くは「移民が偉大な米国をつくる」と書かれた野球帽をかぶり、「ベト2020」のプラカードを掲げた。

約200メートル離れた会場で演説したトランプ氏は、昨年の上院選で敗退したオルーク氏が劣勢に立たされているとし、「いずれにしても壁は建設する」と訴えた。会場からは「壁を作れ」との声が上がった。

会場は異なるものの、トランプ氏が2020年の大統領選で対立候補となる可能性のある人物と直接対決したのはこれが初めて。

トランプ氏は、壇上に立つ前に国境警備予算を巡る議会の協議に進展があったと聞いたと述べたが、詳細には触れなかった。[nL3N2071PX]

 

2月11日、2020年の米大統領選への出馬を検討している民主党のベト・オルーク元下院議員(中央)とトランプ大統領は、メキシコと国境を接するテキサス州エルパソで演説し、国境での壁の建設を巡り舌戦を繰り広げた。エルパソで撮影(2019年 ロイター/LOREN ELLIOTT)

 

関連記事
中華民国の新政権就任式に向け、台湾日本関係協会の陳志任副秘書長は7日、外交部の定例記者会見で、20日に行われる頼清徳次期総統の就任式に、現時点では各党・会派から37名の日本国会議員が37人が出席する予定だと発表した。過去最多の人数について「日本側は新政権をとても重視している」と歓迎の意を示した。
5月6日、米国ホワイトハウスは、ロシアによる法輪功学習者の逮捕に対して、再び声を上げ、中共とロシアの関係の強化に懸念を表明した。 中国での法輪功学習者に対する迫害は、生きたままの臓器収奪を含めてすでに有名だが、先週、ロシア警察が突然4名の法輪功学習者を逮捕し、その中の46歳のナタリア・ミネンコワさんが2ヶ月間の拘留を受けたことが判明した。
ゴールデンウィーク中に外国人労働者の受け入れ拡大に向けた法改正の審議が進む。識者は「実質移民解禁ではないか」と危惧する。こうしたなか、いわゆる移民政策推進に一石を投じるオンライン署名が行われている。半年間で7500筆もの署名を集め、コメントも2300件を上回る。
現在、法廷はトランプ前大統領に対し、4月15日にニューヨークで始まった刑事裁判について沈黙しろと命じた。これに対して一部の弁護士は、この命令が違憲であり、言論の自由の侵害であるとしている。
5月6日、フランスのマクロン大統領と欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長はパリで中国共産党党首の習近平と会談し、貿易不均衡とウクライナ戦争に関する懸念を強く伝えた。