米民主党オルーク氏とトランプ大統領、メキシコ国境の町で舌戦

2019/02/12
更新: 2019/02/12

[エルパソ(米テキサス州) 11日 ロイター] – 2020年の米大統領選への出馬を検討している民主党のベト・オルーク元下院議員とトランプ大統領は11日、メキシコと国境を接するテキサス州エルパソで演説し、国境での壁の建設を巡り舌戦を繰り広げた。

地元エルパソの集会で演説したオルーク氏は、トランプ大統領が移民について「誤った恐怖」をあおっているとし「(エルパソは)米国で最も安全な場所の一つだ」と主張した。

会場に詰め掛けた数千の支持者の多くは「移民が偉大な米国をつくる」と書かれた野球帽をかぶり、「ベト2020」のプラカードを掲げた。

約200メートル離れた会場で演説したトランプ氏は、昨年の上院選で敗退したオルーク氏が劣勢に立たされているとし、「いずれにしても壁は建設する」と訴えた。会場からは「壁を作れ」との声が上がった。

会場は異なるものの、トランプ氏が2020年の大統領選で対立候補となる可能性のある人物と直接対決したのはこれが初めて。

トランプ氏は、壇上に立つ前に国境警備予算を巡る議会の協議に進展があったと聞いたと述べたが、詳細には触れなかった。[nL3N2071PX]

 

2月11日、2020年の米大統領選への出馬を検討している民主党のベト・オルーク元下院議員(中央)とトランプ大統領は、メキシコと国境を接するテキサス州エルパソで演説し、国境での壁の建設を巡り舌戦を繰り広げた。エルパソで撮影(2019年 ロイター/LOREN ELLIOTT)

 

Reuters
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