軍事動向・ミリタリー 再臨のメシアがなぜ銃を製造販売していたのか? 銃を求めた教祖の子供達!

統一教会と銃

2024/04/10
更新: 2024/04/11

2023年10月12日、文部科学省森山大臣は、旧統一協会の解散命令請求を決定したが、いずれも地方裁判所が解散命令を出したあとに、教団側が不服を申し立てた。

最高裁判所まで争われた結果、最終的に解散命令が確定した場合でも、宗教上の行為は禁止されないが、教団は宗教法人格を失い、税制上の優遇措置は受けられない。

エポックタイムズジャパンでは、かつて信者であった人物「Y氏」からいくつかの統一教会に関する情報を得た。主に、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の創始者 文鮮明とその子供、彼らのに関わる信じられないような話である。

50年前、Y氏が南浦和にある統一教会の地区教会に通っていた頃の話である。

まず、驚くことに、神を讃えて礼拝する教会に、空気銃が隠されていたというのである。

この空気銃は、韓国にある統一教会の傘下のメーカーに作らせたもので、どこの地区協会にも置いてあったというのだ。幹部が実際にその銃に弾を込めて、空にむけて撃ったという。

日本には2500丁が輸入されたらしいというのだ。

文鮮明が言うには、「人類の発明品の中でもっとも素晴らしいのは銃である」という主観的理由で、統一教会では銃を製造し販売していたというのだ。

当時、北朝鮮の下部組織である日本国内朝鮮総連ビルの地下には、日本で革命が起きたときのために、銃や爆弾が秘匿されていたという。共産主義者の革命や動乱が起きた場合に統一教会は、この空気銃で戦うと、まことしやかに言われていた時代のことである。

空気銃の名前は、「鋭和BBB」といい、世界平和統一家庭連合の関連企業である統一グループ銃器製造部門「鋭和散弾銃」が開発した民生用空気散弾銃である。鋭和B3と表記される場合もあり、欧米圏ではYewha BBB Dynamiteの名称でも知られる。この銃口初速は小銃では、最も低威力な部類の.22ロングライフル弾にこそ及ばないが、中型拳銃の.380ACP弾に匹敵し、小型拳銃の.32ACP弾や8x22mm南部弾を上回る数値であったという。

日本国内でも議論があったが、最終的には、以下の措置となった。

・鋭和B3は猟銃並の威力 → 日本への輸入禁止

・鋭和3Bは空気ライフル銃 → 日本全国の銃砲店で販売を継続

・韓国政府にM1ライフル銃を納品
 

鋭和散弾銃社は1995年に「統一重工業(Tongil Heavy Industries)」、2005年に「S&Tダイナミクス社」に社名変更を行い、2017年現在も韓国陸軍ブローニングM2重機関銃のライセンス生産品であるK6重機関銃を供給している。

ブローニングM2重機関銃 Wikipedia

さて、銃との縁が切れない文鮮明だが、米国在住の四男と七男が父親の影響を受けて、それぞれが銃に関する仕事をしているという。

安倍晋三元首相の殺害事件で、現行犯逮捕の山上徹也容疑者の所属に関連して、世界平和統一家庭連合以外団体の名が浮上したことがある。

それが「サンクチュアリ教会」だ。実際には、山上容疑者とこの団体の接点を示す証拠はなかったが、サンクチュアリ教会は統一教会の分派であり、統一教会とは違った意味で注意が必要な団体だ。

 

統一教会と銃(EPOCH TIMES JAPAN作成)

統一教会では2012年、教祖・文鮮明の死後、妻・韓鶴子(ハン・ハクチャ)氏と、子供たちとの間で後継者争いが勃発した。結論から言えば、韓氏が実権を掌握し、教団を離脱した七男の亨進氏が四男の国進(クッチン)氏の支援を受けて、2015年に設立したのがサンクチュアリ教会だ。

銃を聖書に書かれた「鉄の杖」として崇拝し、亨進氏や信者たちが自動小銃を構え、銃弾を束ねた王冠を頭に載せた姿で礼拝することから、アメリカでは「銃の教会」として知られている。テネシー州の山中に土地を購入し、信者たちが銃の射撃訓練を行う。サンクチュアリ教会を支援する四男の国進氏が、アメリカで銃メーカーのカーアームズ社を経営するなど、とにかく「銃」がつきまとう教団だ。

教祖の文亨進氏は銃弾を並べて冠を作り、かぶっている。

加えて、文鮮明の四男が持つカーアームズ社(Kahr Arms)は、1995年創業のアメリカ合衆国ペンシルバニア州グリーリーに本社を置く、銃器製造会社である。

Kahr MK9 Wikipedia

統一教会との間には設立当初から一切繋がりはないというが、こちらも小型拳銃「K9」を開発し、警察での採用や民間市場にて成功を収めているのだ2010年代後半、カーアームズは同業他社であるマグナムリサーチ社とオートオードナンス社を傘下に置いている。

統一教会は、このように、裏で空気銃から始めて、その後子供も含めて、散弾銃、機関銃、榴弾砲を作り、韓国や米国の軍需産業と結びついていたのだ。

安倍元首相を暗殺した山上もまた、手作りで散弾銃を作った。Yさんは、そのことに奇妙な符合を感じているという。

若いころはHG/PGに明け暮れ、中年になると、アジア各国での日系工場の立て直しに実績有り。同時に小説をプロに習い、書き始める。 エポックタイムズ掲載:「UFOと老人」、「千代能比丘尼物語」、「時間を無くした男」 アマゾン出版:「南十字星の少女戦士」など。