ベネズエラ政府、中銀から金8トン搬出=関係筋

[カラカス 9日 ロイター] – ベネズエラ政府は先週、中央銀行の金庫から8トンの金を運び出した。議員と政府関係者が明らかにした。米国による経済制裁に苦しむ中、外貨調達に向けて国外に売却するとみられている。

政府関係者によると、前週は停電や水不足でほとんどの一般職員が自宅待機中で、事務所に高官クラスしかいない間に搬出されたという。

野党のアンヘル・アルバラド議員は「中銀が不測の事態に備えている間に金が運び出された」と指摘。金は海外に売却されるだろうが、売却先は分からないとした。

ベネズエラでは今年2月にも同規模の金が運び出されている。

政府関係者によると、中銀の金準備は米国の追加制裁が科される前の年初から30トン減少。金庫内にはなお約100トンあり、貨幣価値では40億ドル以上という。

もっとも、このままのペースで減少を続ければ、中銀の金準備は年末までにほぼ底を突く見通し。

ベネズエラの中銀、情報省ともコメントの要請に応じていない。

関連記事
アメリカの宇宙関連の高官は、中国共産党が太平洋上空で密かに宇宙軍を強化しており、インド太平洋地域の安全保障を脅かしていると警告している
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスの創業者で元最高経営責任者(CEO)の趙長鹏被告(47)に対し、米検察当局は23日、マネーロンダリング(資金洗浄)の罪で禁錮3年の実刑判決を求刑した。赵被告は昨年11月、反マネロン法違反の罪状を認めており、30日にワシントン州シアトルの連邦地裁で量刑が言い渡される。
全世界の若者から絶大な人気を博しているショートビデオ共有アプリTikTok。しかしアメリカでは最近、バイデン大統領がTikTokに関する新法に署名した。
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。