米政府、加州の高速鉄道向け資金提供の撤回を正式決定

[ワシントン 16日 ロイター] – 米運輸省連邦鉄道局(FRA)は16日、カリフォルニア州の高速鉄道建設プロジェクトに連邦政府が約9億2900万ドルの資金を提供する計画の撤回を正式に決めた、と発表した。

資金は2010年の合意に基づき割り当てられていた。撤回の理由は、カリフォルニア州が「政府の指示に従わず、計画の十分な進展もみられない」ためだとしている。また、既に支払われた連邦政府の補助金25億ドルについても返還を求めるという。

カリフォルニア州のニューソム知事は、政府の決定は「違法であり、カリフォルニア州や環境に優しいわれわれのインフラ、建設計画に携わる労働者に対する直接的な攻撃だ」と非難した。

同知事は2月、高速鉄道建設プロジェクトについてコストの増加や進捗の遅れ、運営上の懸念を理由に区間を当初の計画から縮小。これを受けて米運輸省は資金の提供を撤回すると表明していた。

米トランプ政権とカリフォルニア州は、移民や自動車の排気ガス基準、インターネット分野の政策などを巡り対立。カリフォルニア州はトランプ政権を何度も提訴しており、今回の撤回についても提訴すると予想されている。

関連記事
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。
フランスで、中国共産党の海外警察組織が反体制者を中国へ強制送還しようとする事件が発生した。 駐仏中国大使館の職 […]