コーツ米国家情報長官が退任へ、後任にラトクリフ下院議員

[ワシントン 28日 ロイター] – トランプ米大統領は28日、コーツ国家情報長官が8月15日付で退任すると発表し、後任に共和党のジョン・ラトクリフ下院議員(テキサス州)を指名する意向を明らかにした。

コーツ氏はロシアやイラン、北朝鮮問題を巡りトランプ大統領と意見が対立していた。

国家情報長官は2001年9月11日の米同時多発攻撃を受けて創設されたポストで、米中央情報局(CIA)など17の情報機関を統括する。

ラトクリフ氏は連邦検事やテキサス州ヒース市長などを経て2015年に下院議員に選出され、下院情報委員会と司法委のメンバーを務める。ロシア疑惑捜査を巡るモラー元特別検察官の先週の議会証言では、トランプ氏を強く擁護した。

コーツ氏は2017年3月から国家情報長官を務めたが、ロシアに対する強硬な姿勢でトランプ氏との相違が鮮明になったほか、今年1月には北朝鮮が核兵器を放棄する可能性は低いと指摘。イランを巡っても、同国は2015年核合意を履行してきたと述べるなど、トランプ氏と異なる見解を示していた。

関連記事
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。
中国共産党(中共)がロシアに供給する半導体などのハイテク製品のサプライチェーンにおいて、香港が重要なリンクになっていることを示す証拠は大量にある。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始して以来、香港で「ロシア」を社名に含む新規登録企業が急増した。
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。