In The Light Photography/Shutterstock

自宅で出産した赤ちゃん、健康を増進させる微生物を持つ 

人類の歴史上、赤ちゃんは母親が生活をしていた場所で生まれるものでした。この一世紀で人類の誕生は自宅から病院に移りました。これによって私たちの体内で生きる微生物にどのような変化をもたらしたのでしょうか。

それを紐解くにあたり、病院で生まれた赤ちゃんと自宅で生まれた赤ちゃんの排泄物の中の微生物の違いを調べてみました。この研究の結果、病院で生まれた新生児の腸ミクロバイオームは自宅で生まれた赤ちゃんに比べて異なる可能性があることがわかったのです。そして、それによりおそらく病院で生まれた赤ちゃんは高いリスクで特定の免疫疾患または代謝性疾患をおう可能性があるということも明らかにされました。病院助産師として、私はこの研究結果を見過ごすわけにはいかないのです。

カンボジアのアンコールワットに、女性の出産を描いているレリーフがあります。母親は後ろから支えられ、助産師は前でひざまずいています。そして、新生児は母親の胸の上で横になっているのです。それは800年の時を超えてもなお、今日、多くの助産師が行う分娩方法と違いはありません。

▶ 続きを読む
関連記事
抗生物質をやめると再発する尿路感染症に悩む高齢女性が、中医学で改善した実例を紹介。鍼灸や漢方、食事・生活習慣まで、再発を防ぐヒントをわかりやすく解説します。
進化論を支えるとされた「生物発生原則」は、本当に科学的事実だったのか。捏造が認められ、何度も否定されてきたヘッケルの「証拠」を史料と研究から検証。常識として教えられてきた説に疑問を投げかける問題作です。
給料日前になると不安になる、そんな毎日から抜け出しませんか。収入に関係なく誰でもできる、家計を整え借金を減らす14の現実的な方法を、今日から実践できる形で解説します。
味噌とヨーグルト、身近な発酵食品が老化やがんリスクにどう関わるのか。最新研究と伝統知をもとに、腸・免疫・ホルモンまで整える食べ方と選び方を、毎日の生活に取り入れやすく解説します。
「胃にやさしい」と信じてきた白がゆ。けれど体質や季節を無視すると、冷えや湿気をため込み、かえって体の土台を弱らせてしまうことがあります。