米、対イラン「最大圧力」戦略を維持=財務長官

[ワシントン 12日 ロイター] – ムニューシン米財務長官は12日、トランプ政権がイランに対する「最大圧力」を維持していると述べた。また、トランプ大統領が今月の国連総会でイランのロウハニ大統領と会談することは現時点で予定されていないと述べた。

ムニューシン長官はCNBCとのインタビューで、トランプ政権の国家安全保障チームは「イランに対する最大圧力戦略を維持している」とし、「こうした戦略が効果を発揮していることは明白」と語った。

「米国はイランの資金を絶った。これを理由にいずれイランは交渉の席に戻ることになるだろう」とし、「大統領が適切と見なす合意を得られるのであれば、米国はイランと交渉する。さもなければ、米国は最大圧力戦略を続ける」と述べた。

また、ロウハニ大統領と会談は現時点で予定されていないものの、トランプ大統領は会談に前向きと述べた。

今週突然の離職となった外交政策の強硬派ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、イランに対する最大圧力戦略を主導していた。トランプ大統領はボルトン氏を解任した述べたが、ボルトン氏は自ら辞意を伝えたと主張している。

また、トランプ大統領は前日、対イラン制裁を緩和する可能性を示唆した。

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