新型ウィルス、状況次第でさらなる対策躊躇なく=官房長官

[東京 25日 ロイター] – 菅義偉官房長官は25日の閣議後の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて政府が発表する基本方針に関連し、今が重要局面だとの認識から、拡大スピードの抑制策や重症患者対応への医療体制の整備などを進める方針だとした。政府としては状況を見極めつつ、躊躇なく対策を打つとの姿勢も併せて示した。

同長官は、テレワークや時差出勤が感染拡大防止に向けて有効であるとのメッセージを発信すべく、経済産業省から企業に対し周知の要請を行うとした。企業には混雑時の出勤を避けて勤務できるよう協力を依頼する。

週末に開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも新型ウイルスを含めた世界規模のリスクを監視していくとしたほか、世界経済自体は改善の方向であることの認識も示された。同長官は「日本経済についても改善に向かうとの認識は変わっていない。ただ今は感染拡大防止が最優先であり、すでに緊急対策を講じたが、さらに状況を見極めて躊躇なく対策を行う」と述べた。

また中国では全人代が延期された中、4月に予定されている習近平・中国国家主席の訪日の行方について「中国の動向は注視しているが、現時点で訪日は予定通りであり、粛々と準備を行っていく」と従来の方針を繰り返した。

 

 

(中川泉 )

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