仏大統領、新型コロナで国民に冷静な対応要請 「流行初期」と警鐘も

[パリ 10日 ロイター] – マクロン仏大統領は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り国民に冷静な対応を求めた。一方で、新型ウイルスの流行はまだ初期段階にあるとして警戒を促した。

マクロン政権では、リーステール文化相が9日夜、ウイルス検査の結果が陽性だったと明らかにした。同相はマクロン大統領が前週開いた閣議に出席した。

また、大統領府当局者によると、マクロン氏の首席補佐官は感染者と接触したことを受けて自主隔離しているが、症状は出ていない。

マクロン大統領への感染を防ぐため、会議を最小限にするなどの措置がとられているという。

パリ内外で必需品などの買い占めが起きる中、大統領は10日、小児科病棟を視察し、国民に冷静な対応を呼び掛けた。

ただ「流行の初期段階にある」とも述べ、警戒を促した。

仏公衆衛生当局のトップが10日明らかにしたところによると、フランス国内の感染者は1784人、死者は33人となっている。

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