回心向善

良いも悪いも「一念」で決まる よい人生を送るには?

何であんな事をやってしまったのか…と過去の出来事を後悔することはありませんか?どんな行動も、始まりは心に萌した「念」であって、人はその念にコントロールされています。人を傷つけたくなければ、まずはその「念」をにすることから始めましょう。古代中国の物語を紹介します。


缪材(ミャオツァイ)は元自実(ユァン・ツーシー)に多額の借金をしていたが、金を返そうとせず、悪びれた様子もなかった。

缪材の態度は日に日に悪くなり、傲慢になってきたので、元自実は缪材を殺そうと考えた。彼は怒りをたぎらせながら、缪材の家へと向かった。

すると、そこにちょうど朝の読経を終えたばかりの道士が庵から出てきた。道士は元自実の表情を見ると、すぐに彼の邪な心を見て取ったが、止めに入る間もなく、彼は通り過ぎていった。

しばらくすると、元自実が穏やかな顔をして戻ってきた。先ほどとはまるで別人である。道士は驚きながら、元自実に聞いた。

元自実はよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに、話し始めた。「私は缪材を憎み、殺そうとしました。でも、彼の家に着いた時、考えたのです。缪材が死んだら、彼の妻はどうするのか?彼の年老いた母親は?もし私が彼を殺したら、それはすべての家族を殺してしまうことに等しいのではないか?」思いなおした彼は、家に戻ることにしたのだと言った。

道士は感心し、自分が悟ったことを告げた。「悪念があれば、邪悪や鬼に取りつかれ、悪行を働きます。一方、善念があれば、幸せと福がやってきます」

元自実はその時、精進して善行を重ね、不断の努力でを積むことを決心した。その後、元自実は盧山地方の高位の官僚となり、出世してよくその地を治めた。

一方、缪材は傲慢さ故に身を滅ぼし、若くして亡くなったという。

(翻訳編集・郭丹丹)

関連記事
突然、アレルギー症状が現れたり、アレルギー症状が不可解に悪化した場合、その原因は何でしょうか?気をつけてください。アレルギーの原因は身の回りに隠れている可能性があります。
昨年、バスリエでは入浴剤に関するアンケートを1000人規模で実施。その結果では入浴剤を使わない理由や、それとは反対の使用する理由、普段使いの価格帯などさまざまなことが判明しました。今回はその規模をはるかに超える、19000人規模の大調査を実施!入浴剤使用頻度や使用する理由・しない理由などより精度の高い調査となりました。
2024年3月度のインターネット詐欺リポートでは、三菱UFJ銀行とメルカリのフィッシング詐欺が増加している点を取り上げます。
農業総合研究所が全国のスーパーマーケットで展開している2,000店以上の「農家の直売所」の出荷データによりますと、春の葉物野菜全般が価格高騰しています。特に高騰が著しいのが、ブロッコリーです。
〜今人気のペットが明らかに!〜