英国の新型コロナ死者、公式発表より多い可能性 高齢者施設などで

[ロンドン 14日 ロイター] – 新型コロナウイルスによる英国の死者は、高齢者介護施設など、病院以外で死亡した人を含めた英国立統計局(ONS)のデータでみると、政府がこれまで発表した数よりも実際には多い可能性がある。

ONSによると、イングランドで4月3日までに5979人が「COVID━19(新型コロナウイルス感染症)」で死亡し、それが死亡証明書に記載されていた。これは保健サービス当局が公表した数よりも15%多い。

ハーバード大学の疫学専門の准教授、ビル・ハナジ氏はロイターに対して、毎晩ニュースで発表される国内の病院で死亡した人の数には、高齢者介護施設などで死亡した人が含まれていないため、実際の死亡者数ではないと説明した。

ONSデータとの比較でみると、イングランドとウェールズの病院での死者は、4月3日時点で実際よりも52%少ない。ただ、その1週間前の70%よりも差は縮小した。

それでも、最新の4月13日時点の死者数(1万2107人)は、病院以外で死亡した人を含めると、実際にはこれよりも数千人多い可能性がある。

*内容を追加しました。

 

 

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