ドイツ、新型コロナ抑制策を5月4日から順次緩和へ

[ベルリン 15日 ロイター] – ドイツのメルケル首相は15日、新型コロナウイルス感染拡大抑制策について、5月4日から段階的に緩和していく方針を発表した。ただ状況はなお「脆弱」とし、注意が必要との見解を示した。

メルケル首相はこの日、16州の州首相との会合を開き、5月3日まで感染拡大抑制に向けたソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)措置を継続することで合意。4月30日に再度会合を開き、5月3日以降の対応について協議する。

この日の合意事項に基づき、ソーシャル・ディスタンシング措置を維持することを条件に、床面積が800平方メートル以下の小売店のほか、自動車ディーラー、自転車販売店、本屋などが来週に営業を再開。学校は最終学年の生徒を中心に5月4日以降、順次再開するほか、美容院なども同日から営業を再開する。

ただレストラン、バー、映画館、コンサートホールなどの営業のほか、宗教行事や大規模イベントの開催などは8月31日まで禁止される。

連邦政府、州政府ともに、公共交通機関を利用したり買い物に出掛けたりする時は感染拡大抑制に向けマスクをすることを「強く推奨」するとした。

メルケル首相は記者会見で「小さな一歩ではあるが、前進している」と表明。ただ「状況は脆弱で、喜び勇むのではなく、むしろ慎重に対応する必要がある」と述べた。

その上で、1人の感染者が何人に感染させるかを示す「基本再生産数」はドイツでは現在は「1」近辺になっていると指摘。この数値が「1.3」になればドイツの医療システムは6月に崩壊するとし、崩壊時期は「1.2」なら7月、「1.1」なら10月になるとの推測を示し、「どれだけ余裕がないか一目瞭然だ」と述べた。

ショルツ財務相は「われわれは現在『ニューノーマル(新常態)』にあり、新型ウイルスに対するワクチンと治療薬が開発されるまでこうした状態は続く」と述べた。

ドイツのロベルト・コッホ研究所によると、国内の新型ウイルス感染者数はこれまでのところ12万7584人、死者数は3254人。

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