古代中国の女性が愛用した お肌美人になるレシピ

美しくなりたい。これはいつの時代でも女性にとっての永遠のテーマである。古くから中国の女性は、お肌を美しくキレイに保ち、髪の毛をしっとりした艶のあるものに仕上げるために、様々な秘密レシピを用いていたそうだ。古代、皇帝後宮の女性たちは、たとえ50歳になっても美しさを保つために、それらの秘密レシピを定期的に使っていたと言われている。

その中の1つ、お肌のために気血の循環を良くする生薬をここでご紹介しよう。お肌を美しくしたい方は、この美人レシピをお見逃しなく!

 白芍薬(びゃくしゃくやく)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)をそれぞれ5g、甘草(かんぞう)2.5gを、600mlの水とともに土瓶に入れて、弱火で30分間煎じた後、残った液体を出して2回分に分け、朝晩の空腹時に温めて服用する。この処方は荒い肌、肝斑(かんぱん)やシミに良いとされている。

これらの生薬は次の性質を持っている。

▼白芍薬

 味は甘酸、血を養い、肝臓の機能を強める効果があり、肝斑やシミに良いとされている。
 

▼白朮

 味は甘苦、気を補い、水分の代謝を正常に調整する働きがある。アンチ・エイジングの効果があるといわれている。
 

▼茯苓

 味は淡、精神安定作用、水分代謝促進作用があり、荒くなっている肌を落ち着かせる効果がある。
 

▼甘草

 味は甘く、解毒作用があり、体内の毒素の代謝を促進し、毒素によって起きた細胞炎症を緩和し、皮膚の荒れを抑制する効果がある。

 上記生薬は肌細胞の代謝を良くし、細胞の機能を整える作用がある。漢方医学の理論では、肌はお腹の調子と密接な関係があると考えているため、多くの漢方処方は、臓腑の働きを整え、互いにうまく働くように処方されている。これらの処方は、健康な身体を維持したうえ、美しい肌作りを助けると考えられている。

(翻訳編集・豊山)