G20保健相、医療制度の脆弱性指摘 対策強化へ議論=声明

[リヤド 19日 ロイター] – 20カ国・地域(G20)の保健担当相は19日、新型コロナウイルス危機への対応を協議するため、テレビ会議を開き、新型コロナ感染拡大により、医療システムの脆弱性が浮き彫りになったと指摘する声明を発表した。

議長国・サウジアラビアの事務局が発表した声明によると、担当相は各国の経験を共有し、パンデミック(感染症の世界的大流行)への備えを強化するために必要な行動について議論した。

声明は「保健担当相は、COVID─19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックにより、医療制度のシステム的な脆弱性が浮き彫りになったとの認識を示した。パンデミックの脅威に対する国際社会の予防・対応力が不十分なことも鮮明になった」とした。

声明はまた、担当相が新型コロナ封じ込めに向けた予防措置を打ち出したとしたが、具体的な詳細には言及しなかった。

サウジの保健相は会議の冒頭、新型コロナ感染拡大への協調対応で国際機関の関与や連携が必要だと指摘。貧困国への支援や、ワクチン、治療薬などの研究・開発への投資がとりわけ重要になるとした。

また、パンデミックに対応する国際的な対策本部などの創設にも言及した。

会議にはスペイン、シンガポール、ヨルダン、スイスのほか、世界保健機関(WHO)、世界銀行などの国際機関の当局者も参加した。

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