スペイン、都市封鎖措置を段階的解除へ 6月末までの正常化視野

[マドリード 28日 ロイター] – スペインは28日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)措置を4段階で解除する計画を発表した。6月末までの正常化を目指すという。

サンチェス首相は措置解除を5月4日から開始すると指摘。措置解除は地域ごとによって異なるとしたほか、各段階は2週間継続されるとした。

また感染率の動向や各地域で利用可能な集中治療室(ICU)の病床数、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置の順守具合などによって段階的な措置解除を進めるとした。ただ具体的な数値などは言及しなかった。

レストランでは第1段階で、テラス席の利用が可能となるが、収容人数の30%未満が義務付けられる。一方、在宅業務は6月中に予定されている最終段階に達するまで可能な限り推奨される。最終段階では地方自治体の協力の下、ビーチも開放される。

サンチェス首相は「過去数週間で行われた大規模かつ集団的な取り組みによる成果が垣間見え始めている」とした上で、「新型コロナはなお潜んでいる」とし、「われわれが成し遂げたことは計り知れないが、互いに気を付けなければ、全てを失いかねない」と警告した。

スペインでの新型コロナ感染症による死者は28日時点で301人増の累計2万3822人。1日当たりの増加数は27日の331人から鈍化し、最多だった4月上旬の950人の3分の1未満となった。感染者数は21万0773人で、米国に続く世界2番手となっている。

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