香港立法会で議員がもみ合い、親中派と民主派が対立

[香港 8日 ロイター] – 香港立法会(議会)で8日、委員会の議長選出を巡って親中派と民主派の議員が対立し、複数の民主派議員が警備員に議場から連れ出される騒ぎがあった。

委員会では親中派の議員が議事を進行しようとしたが、一部の民主派議員が手続き違反だと抗議。親中派の議員を退場させようとしたが、警備員ともみ合いになり、議場から連れ出された。

中国政府は民主派議員が「悪意ある」議事妨害で一部の法案の採決を妨げ、事実上審議をまひさせたと批判している。

民主派議員は、中国国歌への侮辱行為を犯罪とする法案などの審議に入る前に委員会の議長を選出する必要があると主張している。

香港では新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今年1月以降、市民の抗議活動は総じて見送られているが、政府に対する反感は根強く、年内にも抗議活動が再開されるとみられている。

8日には数十人のデモ隊が繁華街で抗議活動を行ったが、警察が解散を命じた。

香港警察は4月、民主派の活動家15人を一斉逮捕。米政府や国際人権団体からは逮捕を非難する声が上がっている。

中国国務院の香港・マカオ事務弁公室は6日、中国からの独立を求める「政治的なウイルス」である「暴力的なデモ隊」を全員排除しなければ香港の平穏は取り戻せないと主張している。

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