韓国、ウイルス感染者の情報開示でプライバシー保護強化へ

[ソウル 14日 ロイター] – 韓国の保健当局は14日、新型コロナウイルス感染者の情報開示で、プライバシー保護を強化する方針を明らかにした。

韓国では感染防止策が奏功、数週間にわたり新規感染者がほぼゼロの状態が続いたことから、外出規制などの感染防止策が一部緩和された。その後、ソウル市内繁華街のナイトクラブやバーで再び感染が広がった。

当局は、バーやクラブに義務付けている来場者の名前や連絡先の記録を基に約2000人を対象にウイルス検査を実施しようとしているが、多くの情報は不正確で難航している。

当局は携帯電話情報や防犯カメラで来場者を追跡する一方、来場した人に自主的に検査に応じるよう呼びかけている。ただクラブ来場者に対する批判や中傷、来場者の一部を占める性的少数者(LGBTQ)に対する差別から、難しい面もあると認識している。

保健当局は、不必要なプライバシーの侵害を防ぐため、匿名検査を全国的に拡大したと明らかにした。また、感染者の動線を必要以上に公表しないようガイドラインを見直す。

13日時点で感染者は29人増の1万0991人。死者は260人。新規感染者のうち20人がソウル市の繁華街である梨泰院(イテウォン)で発生した集団感染に関連していた。この集団感染に関連した感染者の数は、来場者やその家族、同僚、学生などの二次感染を含めて131人に達している。

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