米国の駐台代表、「金門砲戦」追悼式に初めて参列

[金門(台湾) 23日 ロイター] – 米国の台湾窓口機関、米在台協会(AIT)台北事務所のブレント・クリステンセン所長は23日、「金門砲戦」の犠牲者追悼式に米国代表として初めて参列した。

金門砲戦は1958年8月から1カ月余りにわたり、中国人民解放軍が台湾沖の金門島侵攻を企図して行った攻撃に台湾側が反撃して起きた戦闘で、中台間で最後の本格的な武力衝突となった。

台湾の蔡英文総統は金門島にある記念公園の追悼式会場で花輪を捧げ、一礼して哀悼の意を表明。その横でクリステンセン氏も犠牲者へ敬意を送り、中国による台湾への圧力が強まっている中で米国が台湾を支持する姿勢を象徴する光景が生み出された。

蔡氏もクリステンセン氏も公式コメントは出していない。

台湾総統府は、台湾の人々に自由と民主主義を守る大切さを思い出させてくれる1日にクリステンセン氏が加わってくれた、と同氏への謝意を示した。

AITは「今回の追悼によって現在の米国と台湾の安全保障面の協力関係が、『真の友人、真の進歩』というフレーズに代表される長く誇り高い歴史の上に築かれたことが改めて想起される」との声明を公表した。

中国国務院台湾事務弁公室は、追悼式に関するコメント要請に回答しなかった。

関連記事
4月29日、最高裁は億万長者の起業家、イーロン・マスク氏の米証券取引委員会(SEC)との合意に対する異議申し立てを却下した。この合意は、法的監視機関がマスク氏のソーシャルメディアへの投稿を審査することを需めるものだ。
カナダの中国系教授が、中共が推進する先端技術と知的財産の窃取を目的とする「千人計画」に関わっており、これがカナダの国家安全にとって脅威になっている。
とんでもないおふざけと残酷なディストピアを力づくで押し付けようとする単一の方針が、これほど急速に地球全体を支配したことはない。2020年、コロナウイルスを封じ込めようとする無益な試みによって、これは起こった。
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。