セルビアとコソボ、経済関係正常化で合意 米国の仲介で

[ワシントン 4日 ロイター] – トランプ米大統領は4日、米国の仲介で、旧ユーゴスラビアのセルビアとコソボが経済関係の正常化で合意したと発表した。セルビアのブチッチ大統領とコソボのホティ首相がホワイトハウスを訪れ、正常化に向けた合意書に署名した。

セルビアのブチッチ大統領は、両国の間には依然多くの隔たりが存在するものの、この日の合意は大きな前進との見方を示した。コソボのホティ首相も、両国の相互承認につながると述べた。

トランプ大統領は「セルビアとコソボは共に経済関係の正常化にコミットした」とし、「大きな進展だ」と述べた。さらに「両国の隔たり解消に向け、雇用創出と経済成長に軸足を置く新たな方策を米政権が提案した。うまくいくだろう」と強調した。

コソボが独立を宣言して以来、両国の対立は続き、関係正常化に向けた協議は行き詰っていた。米政府高官によると、両国は経済関係の正常化を根付かせることを目的に、今後1年は政治関係の正常化を巡る協議は凍結することで合意した。

トランプ大統領は先月にも、自身の仲介によってイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化を実現させており、11月の大統領選に向けて外交政策での功績と位置付けられる見通し。

関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。