中国卓球 WTTザグレブ大会で苦戦 男女シングルス全滅

2026/06/15
更新: 2026/06/15

2026年WTTコンテンダー・ザグレブ大会で、中国卓球代表は男女シングルスで早期敗退が相次ぎ、北京時間6月14日未明までに男子9人、女子11人の全選手が敗退した。チームは今大会を無冠で終えた。

2026年WTTコンテンダー・ザグレブ大会は6月9日から14日まで、クロアチアのザグレブ・アリーナで開催された。

中国メディアの報道によると、14日未明に行われた男子シングルス準決勝で、中国の陳垣宇は韓国の安宰賢に1対3で逆転負けを喫した。各ゲームのスコアは11-7、10-12、4-11、8-11。ベスト4で敗退し、中国勢5人の本戦出場選手は全員が決勝進出を逃した。

今大会の男子シングルスには中国から9人がエントリーしたが、うち4人は予選で敗退。本戦に進んだ5人も期待された成績を残せなかった。

第1シードの林詩棟は、決勝トーナメント1回戦でチームメートの陳俊菘と対戦し、2対3で敗れた。最終ゲームではマッチポイントを握りながらも、相手の表ソフトラバーを生かしたプレーに逆転を許し、ベスト16で姿を消した。

中国は今大会の男女シングルスに計20人を派遣し、男子9人、女子11人が出場した。

女子シングルスでも苦戦が続いた。陳熠は17歳の横井咲桜とのフルゲームの末、2対3で敗退した。女子ダブルスでも、陳熠/蒯曼ペアが日本の張本美和/大藤沙月ペアに敗れた。

中国勢は女子シングルスでベスト4入りを逃したほか、混合ダブルスでも準決勝進出ならず。男子シングルスは決勝進出者を出せず、女子ダブルスも決勝進出を果たせなかった。決勝に進んだのは男子ダブルスのみだった。

混合ダブルスでは、中国の2組がともに準々決勝で敗退した。優勝したのは香港の黄鎮廷/杜凱琹ペアで、決勝では戸上隼輔/大藤沙月ペアに対し、0対2から3ゲームを連取して逆転勝利を収めた。

6月15日には、「中国卓球代表全滅」が中国SNSのトレンド入りし、ネット上で大きな議論を呼んだ。

ネットユーザーからは、「以前の代表選手は実力で勝ち上がってきたが、今は選抜中心になっている」「若手育成だけでは説明できない問題だ」「競技力低下が進めばサッカーのような状況になりかねない」といった声が上がった。

また、「20人が出場して誰一人決勝に進めなかった」「選手層の断絶が起きているのではないか」「樊振東の復帰を望む」といった意見も見られた。

中国メディアによると、林詩棟は2025年2月のシンガポール・スマッシュ優勝以降、低迷が続いている。タイトルから遠ざかる中で精神的な重圧が増し、試合が膠着すると焦りからプレーが乱れる傾向があるという。

専門家は、林の技術力そのものに問題はないとしながらも、精神面の波の大きさを懸念している。

さらに報道では、中国男子の20歳以下の有力選手層に空白が生じつつあるとの指摘もある。一方で、フランスのアレクシス・ルブラン、フェリックス・ルブラン兄弟や、日本の松島輝空らは同世代ですでに世界トップレベルの実績を積んでいる。

報道は、中国卓球界が世代交代と選手層の強化という課題に直面しているとの見方を伝えている。