トランプ米大統領、農家向けに130億ドルの追加支援表明

[モサイニー(ウィスコンシン州) 17日 ロイター] – トランプ米大統領は17日、ウィスコンシン州で演説し、新型コロナウイルス対応で農家向け支援として新たに130億ドルを拠出すると表明した。

ウィスコンシン州は、大統領選挙の激戦州で酪農が盛ん。支持取り付けのため、主要産業への支援姿勢をアピールした。

トランプ氏は「ウィスコンシン州の素晴らしい酪農家、クランベリーやニンジンの生産家など中国ウイルス(新型コロナウイルス)で大打撃を受けた農家の支援にわが政権は来週から追加で130億ドル(の拠出)にコミットしている」と述べた。

2016年の大統領選でトランプ氏はウィスコンシン州で1%足らずの僅差でヒラリー・クリントン氏を抑えて勝利した。同州で共和党の大統領候補が勝利するのは1984年以来だった。

農務省は18日に新たな支援策の詳細を公表するとみられる。事情に詳しい関係筋によると、3月に成立した「コロナウイルス支援・救済・経済保障法」(CARES法)の一環として、議会が前払いに同意した商品金融公社(CCC)の140億ドルに上る追加資金が財源になる。

同筋によると、農家は21日から支援の申請が可能になる見込み。農産品ごとの割り当ては不明だが、畜産や酪農、穀物、野菜などの農家に直接お金が支払われるという。

トランプ氏は4月に190億ドル規模の農家支援策を発表した。

*内容を追加しました。

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