服飾デザイナーの高田賢三氏死去、新型コロナの合併症で

[パリ 4日 ロイター] – 世界的なファッションブランド「KENZO(ケンゾー」で知られる服飾デザイナーの高田賢三さんが4日、新型コロナウイルス感染症による合併症のため、パリ郊外の病院で死去した。81歳だった。広報担当者がフランスのメディアに発表した。

1970年代に同ブランドを立ち上げ、色鮮やかなモチーフや独自性の高いシルエットに日本の着物などに着想を得たアレンジを加えたデザインで知名度を高め、香水やスキンケアにも商品を広げて世界的地位を確立した。

1990年代前半に会社「KENZO(ケンゾー)」を仏モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)に売却し、数年後には自身も同ブランドから離れた。

その後は複数のクリエーティブ・デザイナーを務めるなど活躍の場を広げ、家具など他の分野でのデザインも手掛けた。今年に入ってからはパリで他のデザイナーと手を組み、ホームウエア&ライフスタイルブランド「K3」を立ち上げていた。

パリ市のイダルゴ市長はツイッターに「パリはきょう、息子の1人の死を悼んでいる」と投稿した。

LVMHのベルナール・アルノー最高経営責任者(CEO)は発表文で、高田さんは「ファッションに詩的な陽気さと甘美な自由の色調を吹き込んだ。それが彼に続く多くのデザイナーに刺激を与えた」と述べてその功績をたたえた。

関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。